外壁塗装リフォームで活躍する有資格者は、実は塗装技能士だけではありません。
いろんな分野のプロ=有資格者がそれぞれの分野で良い仕事をすることによって、お客さまに末長く満足してもらえる外壁塗装となるわけですね。
今回は外壁塗装にまつわる資格のひとつ、「外壁劣化診断士」について、
という疑問にお答えしたいと思います。
外壁劣化診断士とは:専門家の役割と重要性
外壁塗装リフォームを行う目的は主に、
という2つです。
外壁劣化診断士は「2. 外壁の問題点を解決する」という目的を果たす上でとっても大切な役割をはたします。
塗装リフォームで外壁の問題を解決するには、
といった部分で的確な判断が必要になります。そしてこれらの判断を行うのが「外壁劣化診断士」なんですね。
このような診断の仕事を無しに外壁塗装リフォームを進めていくと、見た目はキレイになっても、問題は解決していないか、すぐに同じような問題がまたあらわれる、という結果になってしまいかねません。
ちなみに、「外壁劣化診断士」は主に一般住宅の診断を想定した民間資格です。
建築基準法などで求められる公式な調査報告(いわゆる「12条点検」)は、
という国家資格保持者でなければ行うことができません。
外壁劣化診断士による診断の流れとポイント
外壁塗装業者は大抵の場合、見積もりを出す前に「無料診断」をおこなっています。この診断結果をもとに外壁塗装リフォームの見積もりが作成され、施主が納得すれば工事の契約となります。
外壁劣化診断士が活躍するのは主に「無料診断」の段階です。依頼を受けると次のような流れで診断します。
- 外観(目視)調査
- 外壁に見られる劣化や損傷の場所や深刻度をチェックします。これには、外壁のひび割れや色あせ、塗膜のはがれ、サビ、カビなどが含まれます。
- 内部調査
- 外壁内部の構造を調査し、劣化の原因や程度を把握します。これには、断熱材の劣化状態や湿気・雨漏りなどが見られるかどうかなどの調査が含まれます
- 検査報告書の作成
- 調査結果や診断結果をまとめた検査報告書を作成し、クライアントに提出します。報告書には、劣化の原因や程度、修復や補修の提案、費用の見積もりなどが含まれます。
- アフターサポート
- 診断後も、クライアントに対するアフターサポートを提供し、修復や補修作業の進捗や品質管理を行います。
外壁劣化診断士の資格を取る
外壁劣化診断士の資格を取りたいなら、下記のような情報を覚えておきましょう。
受験資格
この試験を受けるのに必要とされる条件はありません。
ただしこの試験は、
を想定した試験になっています。これらに当てはまるなら有利に資格試験を進められるかもしれません。
試験内容
試験は、
などの分野から出題されます。
「塗装の現場で役に立つ住宅外装メンテナンスの基礎知識」という一般販売されている書籍が試験の標準テキストになります。
この本を徹底的に学ぶのが受験勉強の大切なポイントになるでしょう。
試験のスケジュール
外壁劣化診断士の2024年の資格試験のスケジュールと受験可能な場所は下記の通りです
資格の有効期限
この資格の有効期限は5年となっています。
取得から5年経過すると、外装劣化診断士更新講習の受講が必要になります。