
消費者意識の変化と環境問題への関心の高まりにより、外壁塗装業界も大きく変わっています。
2025年のトレンドは、「素材や環境との関係」がキーワードになると予想されています。
今回は、2025年の外壁塗装における最新トレンドを展望し、皆さんの外壁塗装の参考にしていただける情報をお届けします。
2025年はグリーン系が流行!外壁・屋根の流行色を予測
日本流行色協会が選ぶ2025年の色はホライゾングリーン
日本流行色協会は毎年、その年を象徴する「年の色」を選定しています。
2025年の色に選ばれたのは、『ホライゾングリーン』と呼ばれる色です。
この色は、新しい始まりと自然との調和を象徴しています。
温かみのあるグリーンは、自然の中に溶け込むような印象を与え、庭や緑の多い住宅地にマッチする色として注目されています。
この色が選ばれた背景には、以下のような理由があります。
世界では、自然災害や紛争など先の見通せない状況が継続しており、私たちの日常も危ういバランスの上に立っているような不安感が拭えません。
自然災害があると地球の生態系への関心が高まります。
自然の色と言えばグリーンが挙げられます。
中でも青みを帯びたグリーンは、深い森の樹木、豊かな海、美しい珊瑚など、壮大な自然を想起させる色です。
青みに、混沌とした時代を冷静に読むまなざしや、その先にある希望のイメージを重ね、青みを帯びたグリーンを2025年の色―メッセージカラーとして選定しました。さらに、水平線は横の繋がりに例えられます。
社会的な立場や、年齢、性別、さらには人や動物までも、ただ一つの命として、広く平等に繋げる線です。
空の青と海のエメラルドグリーンが溶け合う水平線の色、「ホライゾングリーン」。
どこまでも繋がる水平線を見つめるように、広い視野で先を見通す、落ち着いた中にも確かな希望を感じさせる色です。
ホライゾングリーンは、その鮮やかな緑色ゆえに、外壁塗装の主色としては使用が難しい場合があります。
そのため、屋根の色や外壁のワンポイントカラーとして取り入れるのが効果的です。
2025年に流行る外壁と屋根のカラーバリエーション
ホライゾングリーンは、シルバーグレー、ブリーズグリーン、ミントグリーン、クリームイエローと相性が良いです。
これらを外壁のメインカラーとし、ホライゾングリーンをアクセントとして使用することで、自然と調和した美しいデザインが実現できます。
さらに、ホライゾングリーンはブラウンとの配色も優れています。
木目を生かしたデザインにホライゾングリーンを取り入れることで、自然の温かみと新鮮さを兼ね備えたスタイルを作ることができます。
これらの色を取り入れることで、住まいに落ち着きと流行の雰囲気を加えることができます。



外壁塗装もSDGsの時代!2025年の塗料のトレンド
エコ時代の塗料 環境に優しい塗料が注目される
近年、SDGs(持続可能な開発目標)が広く認知され、外壁塗装においても環境配慮型の塗料が注目されています。
2025年には、揮発性有機化合物 (VOC) の排出を減らし、健康や環境への影響を最小限に抑える塗料を導入する塗装会社が増えると予測されています。
特に、再生可能資源を活用した塗料や、施工時の二酸化炭素排出量を削減する技術への関心が高まっています。
例えば、水性塗料は溶剤型塗料に比べて有害物質の排出が少なく、家庭での使用にも安全です。
また、再生可能資源を使用したバイオベースの塗料も注目されています。
これらの塗料は、地球環境への負荷を軽減するだけでなく、住む人の健康にも配慮されているのが特徴です。
コストパフォーマンスに優れた高耐久性塗料も人気
環境配慮型の塗料に加え、2025年には高耐久性塗料の人気がさらに高まるでしょう。
高耐久性塗料は、紫外線や雨風に強く、長期間にわたって外壁を保護する性能を持っています。
そのため、塗り替え頻度を減らすことができ、コストパフォーマンスにも優れています。
- シリコン塗料
- フッ素塗料
- セラミック塗料
- ラジカル制御型塗料
まとめ
2025年の外壁塗装は、色合いと塗料の両面で新しいトレンドが生まれる年となるでしょう。
ホライゾングリーンをはじめとする自然を想起させる色彩の活用や、環境配慮型・高耐久性塗料の普及がその象徴です。
住まいの外観は、家族の暮らしを映す「顔」とも言える存在です。
トレンドを取り入れながら、自分たちのライフスタイルに合った外壁塗装を選び、長く快適に暮らせる住まいづくりを目指しましょう。
外壁塗装を検討する際は、信頼できる塗装業者に相談し、最新のトレンドや技術を取り入れることで、より満足度の高い仕上がりを実現してください。