戸建住宅の外壁塗装は、十数年に一度行うメンテナンスです。
費用も高額になるので、トラブルは避けたいものです。
そこで今回は、外壁塗装のトラブルを未然に防ぐための事前チェックリストをご紹介します。
契約前チェック:事前確認で施工中・施工後のトラブルを回避
塗装業者から見積もりを取り、いざ、契約、となりますが、契約書にサインする前に、見積書や契約書の内容を確認しましょう。
以下の項目について説明されていないことがあれば、問い合わせてみましょう。
1. 工事内容が具体的に記載されているか
契約書には、塗装する部位、使用する塗料の種類、工程表などが具体的に記載されていることを確認しましょう。
塗装する部位や使用する塗料の種類によって、費用や仕上がりが大きく異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
工程表は、工事がどのように進められるのかを確認するために役立ちます。
2. 養生や飛散防止対策は説明されているか
塗装工事では、周辺に塗料が飛散しないよう、養生や飛散防止対策が必須です。
具体的な対策内容を確認しておきましょう。
3. 使用する塗料が記載されているか
使用する塗料の種類、メーカー名、グレードなどが記載されていることを確認しましょう。塗料によって性能や価格が大きく異なります。
口頭での説明だけだった場合、実際に違う塗料が使われていても、気が付かなかったり、「言った言わない」のトラブルになりますので、見積書や契約書などに記載してあるか、確認しておきましょう。
塗料によっては、臭いが強いものや、乾燥時間が長いものなどがありますので、不安な場合は、確認しておくとよいでしょう。
4. 塗料の色は、塗り板で確認したか
実際の塗装前に、塗り板で塗料の色を確認することをお勧めします。
モニター画面やパンフレットなどの色見本で見る色と、実際の塗料の色は異なる場合があります。
塗り板は面積が大きいので、完成後の外壁をイメージしやすいです。蛍光灯の光ではなく、直射日光の下で見るのがよいでしょう。
5. 工期と支払い条件が明確か
工期と支払い条件は、明確に合意した上で契約書にサインしましょう。
外壁塗装工事は天候などによって、工期が遅れる場合がありますが、あまりにも工期が伸びすぎてしまった場合に、違約金が発生するのかなども確認しておくことが重要です。
6. 保証内容と保証期間が適切か
塗装工事には、保証が付帯されます。保証内容と保証期間を確認し、納得できる内容であることを確認しましょう。
7. 近隣へのあいさつは行っているか
一般的に、施工前に塗装業者は、近隣へのあいさつに伺います。
近隣へのあいさつがない場合、ご近所トラブルの原因にもなりかねませんので、事前に確認しましょう。
施工中チェック:報連相の確認で職人に緊張感を持ってもらおう
外壁塗装工事は、工程ごとに確認することが重要です。施工中に天候不順などで工期が遅れる場合などもあります。
いわゆる「報連相」をきっちりやってもらうことによって、職人に緊張感を持ってもらうことも大切です。
1. 工程表通りの進捗か(遅れた場合の報告はあるか)
工事工程表と実際の進捗状況を照らし合わせ、遅れがないか確認しましょう。
遅れている場合は、その原因とスケジュール調整について説明を受けましょう。
2. 施工前、施工中の写真を撮っているか
施工業者に、施工前と施工中の写真を撮影してもらいましょう。写真があれば、後からトラブルが発生した場合に証拠になります。
可能であれば、毎日、現場の写真を送ってもらいましょう。
都度、施工状況を把握することができます。写真に気になる点があれば、施工業者に確認しましょう。
写真撮影をしていないようであれば、依頼者が側で撮影する旨を伝えましょう。
主要箇所、同じ角度から工程ごとにスマホやデジカメで撮影しておくとよいでしょう。
作業の邪魔にならない範囲で、動画を撮影しておくのもよいでしょう。その場合も業者に確認を取りましょう。
施工後チェック:わかる範囲で確認しておこう
外壁塗装工事が完了したら、以下の項目を参考に仕上がりを確認しましょう。仕上がりに不備があれば施工業者に連絡することが重要です。
1. 塗料はダマになっていないか
外壁全体を目視で確認し、塗料がダマになっていないかを確認しましょう。
ダマがあると、仕上がりが汚く見えるだけでなく、塗膜の劣化にもつながります。
2. 塗り厚が均一か
塗り厚が均一かどうかは、定規を使って確認できます。塗り厚が均一でない場合は、塗装の耐久性が低下する可能性があります。
3. 塗り残しがないか
隅や細かい部分まで、塗り残しがないか確認しましょう。
塗り残しがあると、そこから雨水が侵入し、建物の劣化につながる可能性があります。
4. 色ムラがないか
外壁全体の色ムラがないか確認しましょう。
色ムラがあると、仕上がりが悪くなるだけでなく、塗料の不良が原因である可能性もあります。
5. 周囲に塗料は付着していないか
窓枠やサッシなど、周囲に塗料が付着していないか確認しましょう。
付着している場合は、業者に連絡して拭き取ってもらいましょう。
庭の植物や車などに塗料が付着してしまった場合などは保証の対象となります。
自分で対処せず、写真などに残して、業者にも連絡して対応してもらいましょう。
6. 片付けられているか
足場や養生などがきちんと撤去され、現場がきれいに片付けられているか確認しましょう。
まれに、資材や道具が置き忘れてあることがあります。
小さなお子さんなどが怪我をする原因ともなりかねませんので、片付いていない箇所を発見したら、速やかに業者に連絡しましょう。
我孫子市・柏市周辺で外壁塗装をお考えの方は、お気軽にご相談ください