2023.09.27

プロが教える!DIY塗装の鍵、ケレンで叶う理想の仕上がり

お家のちょっとした塗装メンテナンスなら、DIY塗装してみようと思う方も多いと思います。
DIY塗装を失敗しないコツのひとつは、部材に合わせて正しく下地処理をしてから塗料を塗ることです。

この記事では、実際に自宅のベランダ手すりをDIYで塗装することをイメージしながら、

  •  塗装を成功させるためにケレンが欠かせない理由
  •  DIYで注意したいポイント

をご紹介しましょう。

ケレンとは何か?DIY塗装でも必要か?

ケレンとは、塗装の前に行う下地処理のことで、古い塗膜や汚れ、サビを除去して新たな塗料が密着しやすいように整えるために行われます。これが想像以上にとっても重要なんです!

建物のエクステリアなかでも、

  •  ベランダの手すり
  •  シャッター
  •  雨戸
  •  フェンス

など、金属が使用されている部分は意外とたくさんあります。

長期間メンテナンスされていない金属部分はサビが発生していることがとても多く、塗装前の下地処理が欠かせません。

金属部分の劣化が進んでいる場合、ケレン作業はなかなか面倒で骨の折れる作業になります。
それでもDIYで塗装するときにケレン作業を手抜きしてしまうと、

  •  塗膜の厚みにムラができて見た目が美しくない
  •  塗装後すぐ新たな塗膜が剥がれる
  •  残ったサビが塗膜の下で広がっていく

という残念な結果になってしまいかねません。

ケレン作業の不備によるサビをそのまま放置すると他の箇所に錆が広がっていき、雨漏り原因になる恐れもあります。
金属部分のDIY塗装を考えているなら、ぜひこのケレン作業を十分に時間をかけて行うよう計画してみてください。

DIYでケレンするために必要な道具

下地の劣化症状やサビの深刻度に合わせて、ケレン作業の内容や使用する道具も異なります。
一般住宅のDIY塗装では軽いケレン作業で済むことがほとんどなので、DIYでケレン作業を行うなら下記の道具を揃えておけば十分でしょう。

  •  サンドペーパー
  •  ワイヤーブラシ
  •  皮すき

上記の道具では落ちないような深いサビ、またはかなり広範に広がったサビを落とす場合は、

  •  ディスクサンダー

という電気工具を使うと効率よく作業が進みます。

失敗を防ぐ!ケレンの適切な方法と注意すべきポイント

では、実際に「ベランダの金属製手すりDIY塗装する」というケースを例にして、ケレン作業の大切なポイントを作業工程と合わせてチェックしておきましょう。

1:塗膜が劣化していない箇所は表面だけ目荒らしする

塗装する前に軽くサンドペーパーを当てて表面に凹凸をつける作業を「目荒らし」といいます。この「目荒らし」によって塗料は金属面にしっかり密着し、塗膜が強くて長持ちするようになります

2:正しい手順で作業する

ケレンを含めた塗装工事の正しい手順を守れば、DIYでも失敗せずきれいな仕上がりになります。

●高圧洗浄
まずは下地を水で洗い流して汚れや古い塗膜を取り除いておきます。

●下地処理(補修・ケレン)
高圧洗浄でも落ちなかったサビや塗膜を手作業でケレンし、ひび割れなどがあれば補修しておきます。
サビがあまり発生していない場合でも、手すりの表面に軽くサンドペーパーを当てて目荒らししておけば、新たな塗料が密着しやすくなります。

●下塗り(サビ止め)
鉄部の下塗りは、必ずサビ止め効果のあるものを選んで腐食を防ぎましょう。

●中塗り・上塗り
最後に鉄部に対応している塗料を2回塗ったら完成です。

まとめ

せっかくDIYで塗装メンテナンスをするなら、きれいな理想の仕上がりが長く保てるとうれしいですよね。
次回のDIYでは、ぜひケレンを忘れず丁寧に下地処理をしてから塗装にチャレンジしてみてください。

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