毎日のように紫外線と雨にさらされる屋根は、外壁以上のタフさが求められます。そのため多くの屋根は適切な塗装メンテナンスが不可欠ですが、塗装リフォームも安くはありませんのでしっかりと意義や効果を見極め、ベストなタイミングで行いたいところです。
この記事では、外壁塗装の効果を最大化しつつコストを抑えるために知っておきたい、外壁塗装の「意味」についてご説明しましょう。
屋根塗装の効果とは?必要性について解説
屋根は主に
- 【1】屋根材+塗装で保護力を発揮するタイプ
- 【2】屋根材のみで保護力を発揮するタイプ
の2種類に分けられます。
そして「屋根材+塗装で保護力を発揮するタイプ」では、屋根の塗装メンテナンスは大いに意味がある、というより不可欠なものです。
塗装メンテナンスを怠ったまま放置すると、
といったトラブルが段階的に生じていきます。
塗装が必要な屋根材には下記のようなものが挙げられます。
などでは定期的な塗装が必要です。
ただし、金属屋根の中で代表的な「ガルバリウム鋼板」はかなりタフなメッキ加工が施されているので、塗装が不可欠かどうかは使用年数やサビの有無、色褪せの度合いなどのコンディションによって総合的に判断します。
屋根塗装が不要な場合、意味がない場合
上の項でご紹介した「屋根材のみで保護力を発揮するタイプ」の屋根ならば、塗装メンテナンスは「意味がない」と言えます。
塗装が不要なタイプの屋根材の代表は「粘土瓦」です。和瓦とも言われます。このタイプの瓦は釉薬の使用や高温焼成などの製造技法によって非常に強固なコーティング層を持っているので、塗装なしでも40〜50年、使用環境によってはもっと長期間、高い耐水性と耐久力を保つことができます。
とはいえ、粘土瓦の屋根は何のメンテナンスもいらない、というわけではありません。瓦のずれを直したり、棟瓦の隙間の漆喰を詰め直したり、谷板金の錆を防いだりと、瓦屋根に特有のメンテナンスを行う必要があります。
屋根の塗り替えが必要な場合のポイント
屋根の塗装メンテナンスをより効果的なものにするには“適切なタイミングで塗装する”というのが大きなポイントになります。
まず屋根塗装のタイミングですが、「既存の外壁塗装が劣化しきる前」がベストタイミングになります。塗装がまだ耐久力を保っているのに外壁塗装を上塗りすると、意味がないわけではありませんが、コスパ的にはちょっと無駄になってしまいます。
「10年経ったら屋根塗装が必要」というのもネット上でよく見るフレーズですが、それもあくまで目安です。屋根のコンディションも塗ってある塗料の品質もケースバイケースですので、まずは塗装前の調査が大切になります。
塗装メンテナンスでは“業者選び”も重要なポイントです。
前回の塗装から10年前後経過していて、なおかつ塗膜の色褪せなども見られるようなら、まずは地元の信頼できそうな業者を選んで無料点検を依頼することもできます。
悪質な業者だと、まだ塗装は不要なのにしきりに塗装工事を進めて来ることもあるので、評判や実績などから信頼できる業者をしっかり選ぶようにしましょう。
信頼できる業者の調査結果をもとに屋根塗装工事が必要だと判断したなら、複数業者から相見積もりを取って施工業者を選ぶのがおすすめです。