2022.03.23

屋根塗装の相場を知りたい!建坪から分かる概算費用の計算方法とは?

屋根のメンテナンス塗装をおこなうときには、塗装業者からまず見積もりを出してもらって検討しますよね。
でも、お客さんの側でも「塗装にかかる費用相場」がわからないと、提出された見積もりの金額が妥当かどうかをチェックするのはかなり難しいかもしれません。
そこで今回は、まずは自分でも屋根塗装にかかる費用をおおまかに計算する方法をご紹介しましょう。

外壁と屋根は同時塗り替えが基本だが例外も

外壁と屋根の塗装メンテナンスは、かかる費用と手間を考えて同時に施工するのが一般的です。
屋根でも外壁でも、塗装の際に設置する必要がある「架設足場」は、1回の設置で15〜20万円、もしくはそれ以上かかることもあるので、屋根と外壁の塗装は同時に行えば足場代を節約できるんですね。

ただし、屋根塗装の方が先に劣化が進んでしまったり、屋根の葺き替え・屋根材の張り替えなどのタイミングがズレたりするケースなどでは、屋根単体での塗装リフォームを行うこともあります。

家のサイズ・形状から屋根の面積が分かる

屋根塗装の工事費用を計算するときには、まず屋根の塗装する面積を計算してみましょう。

1:建物の形状から「屋根投影面積」を計算

「屋根投影面積」とは、上空から見下ろした時の屋根の水平面積のことです。

  • [建物の建築面積(建坪)]+[軒(のき)が突き出した部分の面積]≒【屋根投影面積】
    となりますので、たとえば軒がない陸屋根の建物であれば、
  • [建築面積]≒【屋根投影面積】
    になります。

もし建物の「屋根伏図(屋根の図面)」を参照できるなら、面積を正確に計算することができますし、図面がなくても実寸を測って面積を出すこともできます。
もっと簡単におおまかな面積でいいという場合には、

  • (1) Google mapの航空写真で自宅を表示建物させる
  • (2) 「距離を測る」の機能で各辺を測って面積を算出する

という方法での計算も可能です。

2:【屋根投影面積×1.15】で屋根の塗装面積を計算

  • 屋根の勾配
  • 屋根材の形状

という二つの要素で、屋根の実際の塗装面積は屋根投影面積より若干広くなります。

そこで、屋根投影面積に【1.15】という係数を掛けると、実際の塗装面積にだいぶ近づきます。

屋根投影面積は水平の場合の面積です。
木造家屋のほとんどの屋根には勾配があり、なおかつ屋根材にも凹凸があったり、波打つような曲面があったりするので、実際の塗装面積は屋根投影面積よりも若干広くなります。
このように屋根の勾配・屋根材の形状などを考慮すると、屋根投影面積に[1.15]を掛けると、実際の塗装面積にだいぶ近づくというわけです。

ここで紹介した方法はあくまで簡単な計算方法ですが、簡単に計測するほど屋根の実寸との誤差は大きくなることも覚えておいてください。

屋根塗装のおおよその予算がわかる計算式

屋根の面積がわかったところで、次に屋根塗装のおおまかな費用をしてみましょう。

「建坪30坪(約100㎡)」基準で大まかに屋根の塗装費用を計算してみよう!

では、塗装する物件の条件を、

  • シンプルな屋根形状の戸建て住宅
  • 【建築面積(建坪)】は約100㎡(10m×10mと仮定)
  • 【軒(のき)の出】は50cm
  • 【屋根投影面積】は約121㎡
  • 【塗装面積】は121×1.15で約140㎡
  • 【足場架け面積】は約300㎡
  • 【塗料のグレード】は1㎡あたり2,000〜2,500円ほどのもので塗装

と仮定して、費用がどうなるかざっくり計算して見ると…

  • 【塗料代】約28〜35万円
  • 【足場代】約24〜30万円 ※足場単価約800〜1000円として計算
  • 【人件費】約20〜25万円

となります。

この他にも細かな費用が「諸経費」の名目で加算され、それらを総計すると、建坪100㎡の一戸建ての屋根塗装のみを行う場合、総工費は『80〜100万円』くらいが妥当な相場と言えるでしょう。

また、劣化の激しい屋根/形状が複雑な屋根(ドーマーがある場合など)/勾配が急な屋根といったケースの屋根塗装では、費用がさらに加算されることも覚えておきましょう。

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