2022.11.11

木材塗装のコツをペンキ屋さんが解説―初心者でもかんたんDIY塗装

あたたかみのあるナチュラルな空間づくりに、木材の家具や木製のインテリアはぴったりです。
人気のある木材ですが、天然素材ゆえに水分や湿気を含みやすい木材を長持ちさせるには定期的なメンテナンスが欠かせません。

外壁のように面積が広く、技術や知識の必要な作業はプロのペンキ屋さんにおすすめするのがベストですが、初心者でもかんたんに始められる所からDIY塗装をはじめてみるのもおすすめですよ。

棚やテーブルDIYで作ったものに色を塗ろう

最近では、ホームセンターなどで手に入る材料と道具でかんたんにDIYをはじめる方も多いようですね。
DIYしやすい木材の棚やボックス、テーブルやベンチは、せっかくなら長くきれいにツヤを保つために、塗装にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

特に室外に置く家具やウッドデッキなどは、紫外線や雨にさらされるとシミ・色あせなどの劣化がすぐに表れるので前もって塗膜で保護しておけば、劣化スピードを抑えることができます。
さらに、自宅にある既製品の木材家具やドアを塗装すれば、ツヤを出したり、色を変えたりして、自分でかんたんにイメージチェンジすることもできます。

DIYで木材塗装するために必要な道具と塗料

木材塗装をはじめるために必要なものは、たいていホームセンターでもかんたんに手に入ります。
まずは下記の道具を準備しましょう。

  •  マスキングテープ
  •  紙やすり
  •  雑巾やタオル
  •  刷毛(はけ)やローラー
  •  バケツ
  •  塗料

塗装する面積が大きいものであればローラーで作業するときれいに仕上がりますが、細かな塗装がメインのものであれば、刷毛だけあれば十分です。
木材の塗装は、仕上がりのイメージに合わせて2種類の塗料から選びます。

木目が残る「浸透タイプ」

この浸透タイプは透明で塗料が木材に染み込んで劣化を防ぐため、造膜タイプほど耐久性が高くありませんが、木目を残しておきたい家具におすすめです。

木目が隠れる「造膜タイプ」

表面に塗膜をつくって保護する造膜タイプは色のついたものも多く、すでに劣化している木材を目立たせずに雰囲気を変えたいというときにぴったりです。
耐久性が高いため、メンテナンスサイクルが長くなるのも魅力ですね。

それぞれの塗料には、さらに水性油性があり、においや防水性など、欲しい機能に沿って選ぶことができます。

初心者でもかんたんに塗れる木材塗装の手順

塗装の道具がそろって準備ができたら、さっそく木材塗装にチャレンジしてみましょう!
手順は下記のようにすすめていきます。

養生する

サッシやドアまわりなどは、塗料が付かないように塗装しない箇所をマスキングテープで養生しておきます。

下地処理する

塗装を成功させるには欠かせない、とても重要な工程が「ケレン作業」とも言われる下地の準備です。
サンドペーパーを使いやすい大きさに切って、木材の表面にヤスリがけしていきます。
ちょっと面倒ではありますが、この作業をしておくと塗料が密着しやすく、仕上がりの美しさがまったく違います。
作業が終わったらタオルなどで木くずをはらい、塗装の準備は完了です。

下塗りする

まずは塗る前に、新しい刷毛は毛をしっかりとならし、抜け毛をとっておくと、塗料に刷毛の毛が混ざることが少なくなります。

塗るときは木目に沿って塗るのがきれいに仕上げるコツです。
注意点として、プリント合板やベニヤ板に塗装する場合は、下塗り用のプライマーがひつようになります。

上塗りする

下塗りの塗装が乾いたら、さらに塗料を重ねて塗っていきます。
塗料が刷毛に付きすぎると塗膜が厚くなりすぎるので、塗料を含みすぎないように注意しながら塗装します。
塗装が終われば養生をはがし、塗膜がしっかり乾燥したら完成です。

塗装の初心者でも、ポイントをおさえておけば、かんたんにDIYで木材を塗装することができます。
まずは小さなものや、失敗しても目立たないものから始めてDIYを楽しんでくださいね!

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