2024.08.19

どんな塗料? どんな塗り方? サイディングの塗装方法

外壁を塗り替える理由は主に2つ、

  • 保護:外壁・家屋を雨や紫外線による劣化から守る
  • 美観:見た目の美しさを保つ、デザインを刷新する

というものです。

今回はサイディング本来のデザインはそのままに、保護力を高めたい場合の「クリア塗装」と、有色の塗料で塗り替える場合の美観アップのちょっとしたコツについて、塗装の工程と合わせてご紹介します

サイディング外壁の塗り替え工程

サイディング外壁の塗り替え工程

外壁塗装工事は大まかに下記のような順序で工程が進んでいきます

1.足場の設置

高所作業を安全に行うため、組み立て式の鋼管の足場を設置します。
洗浄水や塗料が周囲に飛び散らないよう、足場には飛散防止シートを張ります。

2.外壁の洗浄

高圧洗浄機を使って、壁面の汚れや古い塗膜を洗い流します。

3.下地処理

サイディングにひび割れなどがあれば補修し、塗装が美しく仕上がるよう処理します。

4.養生

塗装がはみ出したり飛び散ったりしないよう、マスカーやポリシートなどで養生します。

5.塗装

シーラー・サーフェイサーなどを下塗りした後、メインの塗料を中塗り・上塗りに分けて2回塗装します

6.養生・足場の撤去

塗装がしっかり乾燥すれば養生と足場を撤去して塗装工事は完了です。

平均的な外壁塗装工事では、これらの工程を10日〜2週間程度の工期で行いますが、梅雨や台風の季節には、工期がもう少し長引くこともあります。

サイディングの意匠性を生かしたクリア塗装

サイディングの意匠性を生かしたクリア塗装

一般的なサイディングの外壁塗装には有色の塗料を使うのが一般的ですが、サイディングに元々施されていた色・デザイン性を残しつつ、新しい塗装による保護力・光沢を持たせたい場合には、色を持たない塗料で「クリア塗装」を行います。

クリア塗料は色の元になる「顔料」が含まれていないため無色透明ですが、塗料の品質(耐久性)に大きく関わる主原料は共通しているため、クリア塗料にもその他の外壁用塗料と同じように「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」といった品質のグレードが存在します。

くりはら塗装では、一般に「高意匠サイディングボード」(※高意匠=高いデザイン性)と呼ばれる外壁材が使用されている外壁にはクリア塗装をオススメしています。
高意匠サイディングボードでは、素材は一般的な窯業系サイディングと同じですが、レンガ調・石造調・木造調など、コンセプトのある高いデザイン性に応じて着色を施してあるため、一色の塗料で塗りつぶしてしまうと本来のデザイン性が大きく損なわれてしまうんですね。

逆に、お客様が外壁のクリア塗装をご希望される場合でも、

  • 高意匠サイディングでも前回の塗装で有色の塗装を行っている
  • 前回の塗装が良い状態を保っているが、外壁材が高意匠サイディングではない
  • チョーキング現象(塗膜が劣化して粉を吹いている状態)が発生している
  • 外壁材にクラック(ひび割れ)が多く、コーキングなどによる補修が多い

といった場合には、クリア塗装ではなく有色の塗料による塗装をオススメしています。

サイディングの色を塗り替えて違った印象の外壁に

サイディングの色を塗り替えて違った印象の外壁に

外壁を有色の塗料で塗り替える場合には、前回と同じ色で塗り替えるのももちろんOKですが、新しい色で塗装すると、おうちのイメージを刷新する良い機会になるかもしれません。
カラーコーディネートというと少し難しく感じるかもしれませんが、外壁塗装の色を選ぶ際には、

  • 周囲の街並みの色を観察する
  • 現在の「流行色」を調べる

などしてみると、イメージが膨らんで色選びも楽しくなってくるでしょう。

さらに、ここ数年人気のある「ツートンカラー」で外壁の色を計画すれば、コーディネートの選択肢はより広がり、おうちの外観のオリジナリティーもグッと高まりますよ。

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