2020.10.16

塗装? 補修? 張替え? サイディングのメンテナンス方法

ご自宅の外壁をじっくり観察してみたことはありますか?
サイディングの状態を自分で少し観察するだけでも、外壁のコンディションについてかなりのことがわかります。
今回は自分で外壁をチェックする際のポイントや、コンディションを判断する目安などをご紹介します。

サイディングの状態をチェックして、早めのメンテナンスを

外壁のコンディションをセルフチェックする際には、下記のようなポイントに注目してみましょう。

軽度な汚れなど

  • 症状:軽い汚れ・カビなどの発生
  • 状態:劣化やダメージが塗膜にもさほど進行していない
  • 対応:自分で対応可能

サイディング表面にうっすらと汚れ・カビなどが発生していても、日光が当たりにくく湿度が高い壁面の一部だけの症状であれば、自分で洗浄するだけでキレイにすることができるでしょう。

サイディングを自分で洗浄する際には外壁専用の洗剤か中性洗剤、または水のみを使用し、外壁を傷つけないように優しい擦り洗いを心がけましょう。

ある程度進行した汚れや劣化

  • 症状:サイディング全体にチョーキング・色あせ・カビや藻の発生が見られる
  • 状態:塗膜の劣化がかなり進行し、塗膜が耐久力を失っている状態
  • 対応:塗装業者による塗り替えが必要

サイディング全体にチョーキング(触れると指に白っぽい粉がつく状態)や色あせなど劣化の症状が広く現れているなら、塗装専門業者による全体的な塗り替えが必要かもしれません。

塗装の種類にもよりますが上記のような劣化症状は、塗装後10〜15年程度で現れ始め、着実に進行していきます。

かなり進行した汚れや劣化

  • 症状:塗膜は劣化しきってサイディングが露出し、サイディング自体にも劣化が見られる
  • 状態:外壁自体の保護力が失われ、雨漏りや室内側のカビなどが発生している
  • 対応:大型の塗装業者や工務店などによる外壁の張り替えが必要

外壁塗装リフォームが必要な状態をさらに長期間放置しておくと、ダメージはサイディングにまで進行しはじめます。
劣化によりサイディングの性能が落ちてしまうと、塗装しても外壁の性能(風雨から家屋を守る力)は元に戻らなくなるため、通常の外壁塗装もできません。

サイディングの劣化が進行すると、外壁塗装よりもかなり高額なサイディングの張り替え工事が必要になる可能性があります。

サイディングの意匠性を生かすクリア塗装

レンガやタイルなどデザインのモチーフにしたデザイン性の高いサイディング(「高意匠性サイディング」などと呼ばれます)にも、やはり塗装は必要です。
このようなデザイン性の高いサイディングの持ち味を生かしつつ保護力を高めるためには、「クリア塗装」を行います。

クリア塗料は無色透明なため、一般的な有色の外壁塗料とは大きく異なるものと思われるかもしれませんが、色の元になる「顔料」が入っていない以外は通常の塗料とほとんど変わらず、水性と油性があり、グレードの区分もあります。

意匠性よりも耐久性を優先する場合の塗り替え方法

高意匠性サイディングも、クラック(ひび割れ)などの劣化が壁面に広く発生するようになると、クリア塗装は選択できず、耐久性を優先し有色の塗料で塗りつぶす塗装を行わなければならないケースもあります。

サイディングのクラックは弾力があって下地への追従性が高い塗料(弾性塗料など)でカバーできます。
本来のデザイン性は犠牲になりますが、気持ちを切り替えて素敵な色を選んでみましょう。

まとめ

誰でもすぐに始められる外壁のメンテナンスは「セルフチェック」です。
問題に気付くのが早ければ早いほどメンテナンスは簡単に、費用は安く抑えられますので、ぜひ普段からセルフチェックを行うようにしておきましょう。

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