外壁塗装の色選びは、迷うものです。失敗したくないですよね。
そこで、今回は外壁塗装の色選びで失敗しないための8つのポイントをご紹介します。
家の外観は、その家の「顔」とも言える重要な要素です。
色一つで印象が大きく変わり、住む人の気持ちにも影響を与えます。
適切な色選びで、あなたの家をより美しく、そして長持ちさせるための秘訣をお伝えします。
1 好きな色よりも落ち着いた色がおススメ
外壁の色は、洋服や髪色と違って、すぐに変えられるものではありません。塗り替え費用も高額です。
好きな色で決めてしまうと、後々「失敗した」ということになりかねません。
“クリーム系”“ベージュ系”“グレー系”“ブラウン系”など落ち着いた色をベースにする方がよいでしょう。
これらの色は、時間が経っても飽きが来ず、また、さまざまな環境や建築スタイルにも合わせやすいため、長期間にわたって美観を保つことができます。
長期的な美観を考慮する
落ち着いた色は、時代や流行に左右されにくく、長期間にわたって家の外観を新鮮に保つことができます。
また、自然な環境や周囲の建物との調和も取りやすいです。
心理的な快適さを提供する
落ち着いた色は、見る人に安心感や落ち着きを与えます。家はリラックスできる場所であるべきで、外壁の色がその雰囲気を作り出すのに役立ちます。
2 汚れが目立ちにくい色を選ぶ
お家が海や川の近くだったり、幹線道路沿いだったりすると、藻・カビ・ホコリといった汚れが付きやすい環境にあります。
汚れが目立ちにくい色を選ぶことは、外壁の美観を長期間保つために重要です。
汚れが目立ちにくい色
グレー系/ベージュ系
ほとんどの汚れは中間色(砂や土埃は薄茶色・黄土色、藻やカビ苔は緑を含んだ薄茶色)なので、この2色は目立ちにくいです。
汚れが目立つ色
白/黒/赤
スタイリッシュな印象ですが、汚れは目立ちやすいです。
特に白は小さな汚れも目立ちやすく、黒はホコリや水アカが顕著に見えます。赤色は紫外線による色あせが目立ちやすく、メンテナンスが必要になります。
色の選択における環境の影響を考慮する
周囲の環境によっては、特定の色の汚れが目立ちやすくなることがあります。
例えば、海辺の塩分、工業地域のススや化学物質、農村地域の泥や花粉など、地域によって異なる汚れがあります。
これらの要因を考慮して、最適な色を選ぶことが大切です。
3 塗り板の色を見る
塗料メーカーなどのWebサイトにある色見本は、モニター上に表示されているため、実際の色と違う場合があります。
また、カタログ本やカラーチップに記載されている色見本もひとつひとつが小さく、似た色が多いため違いが分からなくなります。
いくつか色を絞り込んだら、塗装会社に色見本の塗り板を用意してもらいましょう。
色見本の塗り板はA4サイズなど、大きなサイズなので、より正確な色のイメージを持つことができます。
色見本と外壁の色を並べてみる
同じ色でも、光の当たり方や周囲の環境によって異なる印象を受けることがあります。
大きな塗板を使って、実際の光の下で色を確認することで、より現実に近いイメージを得ることができます。
実際の建物で色を確認する
できれば、同じ色を使用した他の建物を見ることをお勧めします。
これにより、色が実際の建物にどのように映えるか、周囲の環境とどのように調和するかを確認することができます。
地域密着型の塗装会社であれば、近辺にその会社が塗り替えた建物があるので、その中に、候補となっている色が使われていれば、実際に見てみましょう。
4 朝昼夜、違う天気で色を見る
太陽の光によって色の見え方は大きく変わります。朝、昼、夜と時間帯によって見え方が異なるので、実際に外壁に塗ってみるとイメージと違うと感じる場合もあります。
天気によっても色の印象は変わるため、さまざまな条件下で色を確認することが重要です。
曇りの日と晴れた日で色を見る
曇りの日は、色合いの違いが分かりやすいです。晴れた日は、色がより鮮やかに見える傾向があります。
このため、両方の条件下で色を確認することで、実際の色の印象をより正確に把握することができます。
異なる時間帯で色を見る
朝の柔らかい光、昼の強い直射日光、夜の人工照明など、時間帯によって色の見え方が変わります。
これらの違いを理解することで、一日の中で外壁の色がどのように変化するかを把握できます。
天候の変化をシミュレートする
実際に塗装する前に、天候の変化をシミュレートして色を確認することも有効です。
例えば、水を吹きかけて雨の日の色の変化を見たり、夕暮れ時の光の下で色を確認したりすることができます。
塗り板の色見本を見る場合、室内で見るのではなく、室外へ持ち出して確認するとよいでしょう。
さまざまな条件で確認するのであれば、塗り板の色見本を借りることができるか、塗装会社に確認しましょう。
5 塗料メーカーの標準色を選ぶのが無難
同じ塗料でも、メーカーごとに沢山の種類の色があります。塗料メーカーは、長年の研究で培ってきたノウハウに基づいて、色を選んでいます。
人気のある色が標準色となっているので、それらの色を選ぶのが無難といえます。
もし、好みの色にしたい場合は、色を掛け合わせて新しい色を作る調色も可能ですので、塗装会社に聞いてみましょう。
また、色褪せや汚れに強い塗料も開発していますので、塗料を選ぶ際の選択肢として考えましょう。
色褪せに強い塗料を選ぶ
長期間にわたって外壁の美観を保つためには、色褪せに強い塗料を選ぶことが重要です。塗料メーカーは、紫外線や雨風に強い塗料を提供しており、これらを選ぶことで、色の持続性を高めることができます。
汚れに強い塗料を選ぶ
汚れに強い塗料を選ぶことで、外壁のメンテナンス頻度を減らすことができます。塗料メーカーは、汚れが付きにくく、落としやすい塗料を開発しており、これらを選ぶことで、外壁を清潔に保つことが容易になります。
信頼できる塗料メーカーを選ぶ
塗料メーカーの中には、品質に定評のある企業も多く存在します。これらの企業の塗料を選ぶことで、品質の高い外壁塗装を実現することができます。
6 景観に配慮する
周りの住宅とあまりにも違う色を選ぶと、浮いてしまうことがあります。
地域の景観に調和する色を選ぶことは、コミュニティに溶け込むためにも重要です。
自治体の景観条例を確認する
景観条例で、外壁の色に制限を設けている自治体もあります。
これらの規制を事前に確認することで、後で問題が生じることを防ぐことができます。
周囲の建物の色と調和する
自宅の外壁色を選ぶ際には、近隣の建物の色との調和を考慮することが大切です。
周囲と調和する色を選ぶことで、地域全体の美観を損なうことなく、自宅の個性を表現することができます。
地域の特色を生かす
地域によっては、特定の色が伝統的に使われていることがあります。
そのような色を取り入れることで、地域の文化や歴史を尊重し、外壁の色選びに深みを加えることができます。
自然環境との調和を考える
自宅がある自然環境と調和する色を選ぶことも重要です。
例えば、海や山、森林などの自然に囲まれた地域では、自然の色と調和する色を選ぶことで、より美しい景観を作り出すことができます。
7 艶感は外壁の印象を大きく左右する
艶のある外壁は、汚れが目立ちやすいですが、高級感があります。
艶のない外壁は、汚れが目立ちにくいですが、落ち着いた印象になります。
適切な艶感を選ぶことで、外壁の美観と機能性を両立させることができます。
外壁の素材と艶感を合わせる
例えば、木目調の外壁材には、艶消しの塗料がおすすめです。
自然な質感を生かしつつ、上品で落ち着いた外観を実現することができます。
艶のある塗料を選ぶメリット
艶のある塗料は、光を反射して明るい印象を与えます。
また、高級感を出すことができるため、モダンなデザインの家に適しています。
艶消しの塗料を選ぶメリット
艶消しの塗料は、汚れが目立ちにくく、自然な風合いを保つことができます。
また、落ち着いた印象を与えるため、伝統的なデザインの家に適しています。
中間の艶感を選ぶ
中間の艶感は、艶のある塗料と艶消しの塗料の中間に位置し、汚れの目立ちにくさと高級感のバランスが取れています。
多くの環境に適応しやすいため、汎用性が高いです。
8 塗り替えシミュレーションをしてみる
塗料メーカーなどで、塗り替えシミュレーションサービスを提供しています。
塗り替えシミュレーションを使えば、実際に塗り替えた後のイメージを確認することができます。これは、色選びの際に非常に役立つツールです。
シミュレーションサービスを活用する
シミュレーションサービスを利用することで、異なる色や艶感が実際の家にどのように見えるかを事前に確認することができます。これにより、実際に塗装を行う前に、色選びに対する確信を得ることができます。
色の組み合わせを試す
異なる色の組み合わせを試すことで、外壁だけでなく、トリムやアクセントに使用する色との調和を確認することができます。これにより、全体的なデザインのバランスを取ることができます。
周囲の環境を考慮したシミュレーション
実際の周囲の環境をシミュレーションに取り入れることで、地域の景観や自然光の影響を考慮した色選びが可能になります。
塗装会社とのトラブルで「仕上がりがイメージと違う」というトラブルは結構あります。
今回紹介した8つのポイントを考慮して、塗り替える色を決めることによって、イメージのギャップを埋めることができます。
もし、色選びに迷ったら、栗原塗装工業にお気軽にご相談ください。