外壁を選ぶときに、みなさんは何を基準に選んでいるでしょうか?
もちろん予算や耐久性はもちろんですが、やはり「見た目」にこだわりたいという方はとても多いですよね。
見た目はお家の印象を決める上でとっても大切な要素です。
そこで今回は、外壁・屋根の「見た目」によってどのような印象を人に与えることができるのかについてご紹介していきたいと思います。
外壁・屋根選びに悩んでいる方や、今お住まいのお家がどのような印象で見られているのか、是非参考にしてみてくださいね。
色が人に与える心理効果
色によって人はさまざまな心理的な効果を受けます。
外壁・屋根材に関してもそれは同じで、外壁の色によって他の人が受けるお家の印象は全然違うんですね。
また、色はそれぞれ意味や特徴があります。
これを知っておくと心理や行動に効果的な影響をもたらすことができるんです。
温度を感じさせる色
見た時に暖かさや冷たさを感じる色があります。
暖かさを感じる赤色・燈色・黄色は太陽や炎などの象徴で、見た時にポジティブで明るい印象を与える効果があります。
冷たさを感じる青色・緑色・紫色は海や空の象徴で、爽やかで落ち着いた印象を与える効果があります。
重さ・軽さを感じさせる色
配色が濃いものや、金色・銀色などは重さを感じる色と言われています。
これは鉄や金塊などを連想させ、近寄りがたい雰囲気を与える効果があります。
逆に色が淡いものは軽やかな印象を受け、明るくやわらかい印象を与えます。
配色のバランスによって個性が出る
赤色・黄色・青色・緑色などの強い印象を受ける色を組み合わせると、配色にメリハリを生んで個性的な印象を与えることができます。
最近はカラフルなお家も見かけるようになりましたが、一目見て「あのお家だ」とわかりますよね。
一方でパステルカラーや淡い配色は、優しさや柔らかさを連想し女性らしい印象を与える効果があります。
最近の人気はツートーンカラー
ここ十数年で増えてきたツートーンカラーのお家。皆さんも見かけることが多くなってきたと思います。
このツートーンカラーのお家にも実は視覚的な効果があります。
例えば1階部分の外壁の色を濃くして、2階部分の外壁を明るくしたツートーンカラーは、お家を大きく見せて包容力のあるイメージになります。
また窓のふちやベランダなど、外壁から飛び出た部分の色を変えると、見た目が立体的になりメリハリがでます。
木目・レンガが与える印象が与える心理効果
タイルやサイディングボードなど、外壁・屋根素材の種類は増えていますが、表現している質感は実はそこまで多くありません。
レンガ造りに見えるものや木目調に見えるものがメインで、その中でさらに色や見た目が細分化しています。
木目やレンガは温かみのある印象を与える外壁・屋根材です。どちらもグリーンなどの自然色を加えることで高級感を演出する効果があります。
レンガはアイビーや赤灰色がメインのカラ―ですが、色の明るさが明るいほど軽い印象を与えることができます。
木目はやや特殊で、木材率と色合いによって印象が変わります。
木材率や色合いが自然な木目になるほど暖かさや優しさという印象を与え、リラックス効果があると言われています。
一方で木材率が高いほど、重い印象を受けるのも特徴です。
京都大学の視覚イメージ調査によると、年輪幅が一定に揃っていたり、木目が直線であるほど自然界には存在しないので不自然・違和感などを感じるようです。
外壁・屋根選びで注意する点
最後に、外壁・屋根材選びをする上で注意しておきたい部分をまとめてみました。
サンプルは明るい場所で確認する
人間がものを見るとき、実は明るさによる影響をとても受けています。
太陽光や電光によっても非常にかわってきますので、できるだけ明るい場所、可能であれば自然光で確認するようにしましょう。
中には素材サンプルに当てている光をより太陽光に近いものにしてくれている業者さんもいますが、サンプルが影の場所に置いてあったり、LEDライトなどで照らしているところも多いです。
また、ライトに色がついていたりすると正確な配色を見ることができません。
周りとの調和を意識する
外壁・屋根材選びをするうえで、周りとの調和も非常に大切です。
周囲のお家がシックな寒色ばかりのところに、鮮やかなツートーンカラーなどは目立ちますし浮いた印象を受けてしまいます。
お家だけを見るとおしゃれですが、周りのお家とあわせてみた時に受ける印象を大切にしましょう。
緑が多い場所は、できるだけ自然色(茶・緑・木目)を中心に、鮮やか過ぎない配色にするとよいです。
自然と調和がとれた仕上がりになるだけで見た目の印象も非常によくなります。
まとめ
今回は外壁・屋根材によって、印象がこんなに変わると言うことをご紹介してきました。
ご紹介してきた内容はもちろん重要ですが、なにより大切なのは自分が「好き」と思える色を選ぶこと。
その上で悩んだら、今回ご紹介した内容と照らし合わせてバランスをとってみてください。