2018.04.27

スレート屋根を塗装するなら、知っておくべき9つのこと

 

街でよく見かけるスレート屋根の塗装には耐用年数があります。耐用年数の過ぎたスレート屋根を放置してしまうと、雨漏りなどの原因に繋がり、大切なお家に長く住む事ができなくなってしまうかもしれません。

そこで今回はスレート屋根に焦点を当て、塗装するならまず知っておきたい情報をまとめていきたいと思います。ご自宅の屋根がスレート塗装の方や、これからスレート屋根に塗装しようと考えている方も是非参考にしてみてください。

スレート屋根(コロニアル屋根)に塗装するなら、知っておきたい特徴4つ

そもそもスレート屋根とはいったいどんなものなのでしょうか? まずは簡単に特徴を見てみましょう。

スレート屋根(コロニアル屋根)は、セメントの板

スレート屋根はパルプ繊維と呼ばれる素材にセメントを染み込まれていき、シリコンと同じ成分の強力な接着剤で強度を高めたものです。
スレート屋根はほとんどの場合が無機系塗膜、無機化粧層、無機彩石層、セメント層という4つの層からなっています。

以前は天然由来の繊維である石綿(アスベスト)などが使われていましたが、現在は人工繊維と天然繊維を組み合わせたものが普及しています。

人気の理由はシンプルな見た目と、安さが魅力

スレートは薄い板を重ねた塗装であるため、ごちゃつきのないシンプルな見た目から人気が非常に高い施工方法です。

和風・洋風どちらにでもあわせやすく、加工が簡単なため形や模様の種類が豊富で、屋根の見た目にこだわりたい方もスレート屋根を選択される方が多いです。

主原料がセメントということもあり、加工にも時間を要さないため価格が安いのも魅力です。特に初期費用が瓦の半分ほどで、施工が簡単なため工事期間を短く済ませることができるのも価格が安い理由なんですね。

スレートは軽くて加工しやすい

スレートは非常に軽い素材で、瓦が1㎡約40kgなのに対しスレートは約半分の1㎡約21kgほどの重さです。

重量が軽いため家屋への負担を減らすことができ、加工もしやすいため対応業者も多く、トラブルが発生した時に相談する業者さんがたくさんいらっしゃいます。業者さんとしても施工が非常に簡単で、現在最も普及している屋根材と言われています。

スレート屋根(コロニアル屋根)に塗装するなら、知っておきたい4つの種類

一口にスレート屋根と言っても、その種類は豊富で、主に混ぜ合わせる種類によって下記のように区分されています。

天然スレート

天然スレートは、主に天然石を用いて作られた最高級のスレートになります。独特の重厚感があり、時間が立つにつれて味わい深さがでてくるスレートです。

人工スレート 石綿(アスベスト)

石綿とセメントを混ぜ合わせて作られたのが石綿スレートになります。リーズナブルで普及率も高く、少し前は非常に人気の高いスレートでした。

しかし2004年にアスベストが人体に有害な影響をもたらすとして社会問題になり、現在は使用する事が禁止されています。

人工スレート 無石綿

石綿を使用せず、パルプやビニロンなどを混ぜ込んで作られたのが無石綿スレートと呼ばれています。アスベストが社会問題となってから、自宅の屋根に無石綿スレートを採用するご家庭が非常に増えました。

人工スレート セメント

セメントの比重を高くして、強度を高めたものがセメントスレートと呼ばれています。耐久度が高く、コロニアルやカラーベストなどもこのセメントスレートに属する屋根になります。

屋根自体に着色がされているため、年数経過で徐々に色が落ちてきます。

スレート屋根に塗装するなら、知っておきたい注意点

最後にスレート屋根を塗装する際の注意点をまとめたいと思います。

「屋根板」が劣化していないか確認をしておく

塗装をはじめる前に、スレート屋根の下にある屋根板をしっかりと確認しておく必要があります。

一枚一枚はがすのは手間なので、業者さんなどは屋根の上を歩いてみて緩みがないかを確認しています。特定の箇所で沈んだりしないか、ズレていないかなどを見ておかないと、塗装以前に屋根補強なども検討しなくてはなりません。

隙間を埋めないように塗装する

スレート屋根を見てみると、少しだけ隙間があることがわかります。実はこの隙間は、雨を排出するために大切なものなんです。この隙間を埋めてしまうと、雨が屋根の内側に溜まるなどして、屋根の劣化や雨漏りの原因となります。

塗装する際は、塗装前の隙間を維持したまま行わなくてはなりません。そのために、重なり合っている部分に縁切り部材(タスペーサー)を1㎡あたり9個いれます。タスペーサーを入れることによりその後の塗装工事においても、隙間を保つ事ができます。


屋根を塗り替えようとお考えの方は、ご自宅の屋根がどのような屋根なのかを知っておくことで、塗装業者との打ち合わせがスムーズにいくかもしれません。

外壁塗装の時期や塗料など、塗装について分からないことがあれば、くりはら塗装までお気軽にお問い合わせください。

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