2026.01.16

我孫子市・柏市で増えている「ガルバリウム鋼板」の屋根・外壁|特徴と注意点、外壁塗装の考え方

我孫子市・柏市など東葛エリアで、屋根や外壁に「金属外装材」を採用した住宅を見かける機会が増えています。
中でも代表的なのがガルバリウム鋼板です。
一方で、ガルバリウム鋼板は「サビに強い」「メンテナンスフリー」と言われがちな素材でもあります。
しかし、実際には家の形(軒・庇・バルコニー)や立地環境、雨の当たり方によって、点検すべきポイントが変わります。

この記事では、ガルバリウム鋼板の基本(屋根・外壁の共通理解)と、トラブルを防ぐ注意点、そして「外壁塗装を前向きに検討できる」判断材料をまとめます。

ガルバリウム鋼板とは?

ガルバリウム鋼板は、鋼板(鉄を主成分とする板)に、アルミニウム・亜鉛などの合金めっきを施した鋼板です。

これでは少しわかりにくいのでまずは「鋼」からご説明しましょう。
鋼とは「微量(0.02〜2%程度)の炭素を含んだ鉄」のことです。
実は純度100%の鉄よりも、鋼のように微量の炭素を含んだほうが鉄は硬く、強くなるのです。

鋼という物質には錆びやすいという弱点があるのですが、ガルバリウム鋼板はその弱点をアルミニウムと亜鉛の合金を使用したメッキ加工で補っています。
ガルバリウムという名称は、この素材の特徴を担う二つの原料、亜鉛(galvanize)とアルミニウム(aluminium)を掛け合わせた造語のようです。

JFE鋼板の技術説明では、溶融55%Al-Znめっき層が「約55質量%のアルミニウム、約43.4質量%の亜鉛、約1.6質量%のシリコン」から成ると記載されています。

ガルバリウムが「屋根・外壁」に使われる理由

屋根・外壁に使える「金属外装材」として流通している

ガルバリウム鋼板は、住宅の屋根材・外壁材として広く流通しています。
金属外装材は素材特性上、設計や納まり(雨水の流れ・水抜き・異種金属接触など)によって状態が左右されるため、「素材」だけでなく「使い方」も大切です。

デザイン性(外観の印象づくり)に向く

ガルバリウム鋼板の外壁は、直線的でシャープな外観をつくりやすく、色も落ち着いたトーンが選ばれることが多い外装材です。
外壁の印象を大きく変えたい方が検討するケースもあります。

ここが重要:ガルバリウムの屋根・外壁で「注意したいポイント」

ガルバリウム鋼板は耐食性に配慮された鋼板ですが、条件次第で腐食リスクが高まることがあります。
以下は、メーカー等の公開資料で注意喚起されている内容です。

1) 「雨が当たりにくい場所」は汚れや塩分が残りやすい

日本製鉄(Nippon Steel)の注意喚起では、雨がかかりにくい部位では塩分や腐食原因物質が雨で洗い流されず濃縮し、腐食が進行することがあるため、定期的に水をかけて洗い流すことを推奨しています。具体例として「軒下、庇やバルコニーの下」などが挙げられています。

つまり、ガルバリウムの屋根・外壁は「素材だけで安心」ではなく、雨で洗われる場所/洗われない場所を分けて見ていくことが大切です。

2) 海沿いでなくても「軒下・庇裏・突起物の下」は要チェック

日本金属屋根協会の技術資料では、外装鋼板の塩害腐食の特徴として、雨で洗われにくい部位(軒下・軒裏など)では付着物が残りやすく、腐食が進行しやすい点が整理されています。

我孫子市・柏市は海岸部ではありませんが、住宅の形状によっては「雨が当たりにくい部位」が必ず生まれます。
立地だけで判断せず、家の形(屋根・外壁の納まり)で判断するのが現実的です。

3) 水抜きの確保・異種金属接触など「施工側の配慮」が品質を左右

日本製鉄の注意喚起には、壁材と部材の取合い部で水が溜まらないよう水抜きの隙間確保が必要であること、コンクリート接触や異種金属接触(電食)への注意などが示されています。
ここは施主様が見抜きにくいポイントでもあるため、気になる場合は点検で写真を撮ってもらい、根拠と一緒に説明してくれる業者に相談するのが安心です。

「外壁塗装は必要?」ガルバ外壁のメンテナンスを前向きに考えるコツ

ガルバリウム鋼板は「塗装不要」と断言できる素材ではありません。
少なくとも、メーカー資料でも雨が当たりにくい部位の洗浄が推奨され、汚れ・塩分などの残留が腐食につながる可能性が示されています。
そのため、外壁塗装を考えるときは「何年経ったから」ではなく、次のように “状態(サイン)”で判断するのが納得感が高いです。

外壁塗装を考えるサイン(ガルバ外壁でもチェックしたい)

  •  外壁の色あせ、ツヤ引けが目立つ
  •  汚れが落ちにくい/雨だれが残りやすい
  •  部分的なサビ、もらいサビが出ている
  •  シーリング(目地)のひび割れ・痩せがある(雨水侵入リスクに直結)

なお、国土交通省の公共建築改修の標準仕様書でも、劣化部(例:チョーキング部)への水洗いなど、劣化に応じた扱いが記載されています。
住宅と公共建築は前提が異なるものの、「劣化は状態を見て対処する」という考え方の参考になります。

我孫子市・柏市で「屋根・外壁」を点検するなら、まず見るべき場所(セルフチェック)

次の場所は、ガルバリウム鋼板の注意喚起でもポイントになりやすい部位です。

  •  軒下・庇の裏・バルコニー下(雨が当たりにくく、付着物が残りやすい)
  •  外壁の取り合い部(水が抜けにくい納まりがないか)
  •  サビが出やすい端部・傷が入りやすい箇所(もらいサビ含む)

「これは塗装が必要?」「洗浄で良い?」「部分補修で良い?」は、状態を見て整理すると判断が早くなります。

ガルバの外壁塗装・屋根塗装は“状態確認”からで大丈夫です

外壁塗装の相談は、「もう工事を決めている段階」だけのものではありません。
ガルバリウム鋼板の外壁・屋根は、雨の当たり方や納まりの影響が大きいので、まずは点検して「現状を把握する」だけでも前向きな一歩になります。

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参考資料

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