2021.09.15

新型コロナ対策!外壁塗装の工事中にできる換気方法

人は1日に約20Kgもの空気を吸い込んでいるそうです。(※体重50kgの場合)。
体積にして1万4400リットルほどになりますから、家の中で過ごす場合に、いかに換気が大切かが分かります。
加えて、新型コロナウイルスの感染対策としても換気の大切さがよく強調されますよね。

外壁塗装工事を行う場合、建物全体が覆われているように見えますが、換気はどうなっているのでしょうか?
今回は外壁塗装工事の期間中の換気について知っておいた方がよいことをご紹介しましょう。

新型コロナウイルス対策としても重要な換気

新型コロナウイルス感染症の対策として換気が大切なのは今や周知の事実かもしれませんが、具体的にはどの程度の換気が必要になるのでしょうか?

この点、環境省は「適切な換気方法」として

  •  窓による換気…30分に1度、数分間、2方向の窓を全開にする
  •  機械設備による換気…一人あたり毎時30立方メートルの換気量を確保すること

としています。

2003年に建築基準法が改正されて、住宅でも機械による24時間換気設備の設置が義務付けられるようになりましたが、この換気設備は「2時間で部屋の空気がすべて入れ換わるレベル」であることが求められています。

分かりやすくいえば8畳間の空気の体積が約30 m3ですので、通常の換気設備では毎時15 m3ほどしか入れ替わらないと考えられます。
環境省の新型コロナ対策基準で言えば8畳間に一人でいる場合は部屋の空気全体が1時間で入れ替わるのが理想とされていますので、換気設備だけでは理想の換気量の半分、ということになります。

ひとことで言えば、窓からの換気が大切、というわけですね。
外壁塗装工事中にできる換気方法
外壁塗装工事中、換気の条件は残念ながらあまりよくありません。
主な理由は、

  •  建物全体を囲う足場全体に飛散防止ネットを張るため
  •  開口部が養生シートで塞がれるため

という2点になります。
24時間換気の換気口も養生で覆うため、基本的に使えないと考えておいてください。

それでも塗装工事中、なるべく外出を控えつつ、屋内で可能な限り快適かつ健康的に過ごしたいですよね。

外壁塗装工事では、どうしても窓の開けられない期間というのが発生してしまうのですが、塗装業者とよく相談して計画しておけば、十分な換気量を確保することができます。

例えば、

  •  一気に開口部全部を養生してしまうのではなく、あとで塗装する壁面の窓はあとで養生するようにしてもらう
  •  換気する上で重要な窓は先に完成させてもらう
  •  養生のマスカー・ビニールシートと窓の間に空間を作り(傘養生と言ったりします)、できるだけ換気ができるようにしておく

などの方法があります。
換気できない状況・期間は?
換気のためにいろいろ工夫しても、やはりどうしても窓が開けられないタイミングが生じてしまいます。

例えば、

  •  塗装前に行う高圧洗浄の作業中
  •  養生を終え、塗装が始まってから養生をはがすまでの期間

などはどうしても窓が開けられなくなってしまいます。
上記のように塗装のタイミングをずらすか、または換気扇や扇風機などを使ってなるべく換気量を確保する、などの工夫が必要になります。

換気方法は契約前に相談・確認しましょう

新型コロナウイルス感染への対策は今やひとつの常識ともなっているため、外壁塗装工事においても、塗装業者の多くはきっと換気の確保にいろいろと協力してくれるでしょう。
それでも、どうしても換気の効率は悪くなりますし、換気を優先で作業工程を組むと施工期間が長引いてしまうことも考えられます。

新型コロナウイルス対策が求められる時代ですので、外壁塗装工事中の換気に関して気になることや要望があれば契約前に業者とよくコミュニケーションをとっておくことをお勧めします。

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