2021.03.19

あなたの家はどんな屋根?塗り替え前に屋根材の特徴を知ろう

 

東日本大震災から10年が経過しました。

建築に関係する仕事に携わっていると、震災の影響で住まいに求められるものが少しずつ変化していくのを感じることがあります。特に変化を感じる部分の一つが今日ご紹介する屋根材です。

多様なニーズに合わせてさまざまな屋根材が開発・販売されていますが、その中でも人気の高い屋根材についての概要を、塗装の要・不要と合わせてご紹介します。

塗り替えが必要な屋根材の種類と特徴

塗り替えが必要な屋根材の中には下記のようなものがあります。

 コロニアル(化粧スレート)

コロニアル屋根

コロニアルは、化粧スレート、スレート瓦、カラーベストなどとも称されます。

コロニアルはセメントとパルプ(繊維質)を主な材料としており、一般的なタイプのものは5mmほどの厚さです。同じくセメントとパルプでできた窯業(ようぎょう)系サイディングに塗装が必要なように、コロニアルも定期的な塗装メンテナンスを必要とします。

最初から色やデザインが施されているコロニアルも、定期的なクリア塗装で保護力をキープするようにしましょう。

「化粧スレート・スレート瓦」と「スレート」は全くの別物!

コロニアルの別名「化粧スレート」を、「スレート」と省略して呼ぶことがありますが、この両者は全くの別物です。
本来「スレート」とは粘板岩を指し、非常に美しく重厚感のある屋根材ではあるものの、屋根材としては重く、高額にもなるため日本の建築物ではほとんど使われません。

 アスファルトシングル

アスファルトシングルの屋根

フェルト状の基材にアスファルトを染み込ませ、表面に砂をあしらった屋根材です。アスファルトシングルの見た目はコロニアルに似ていますが、コロニアルとは違って柔らかく、カッターやハサミでも切断することができます。

アスファルトシングルもメンテナンスとして塗装を必要としますが、溶剤系の塗料だとアスファルトが溶け出してしまうため、必ず水性塗料で塗装しなければなりません。

 セメント瓦

セメント瓦の屋根

セメントを、和瓦(日本古来の瓦)を模したデザインに形成したものが「セメント瓦」です。最近の建物で使われることはあまりないようですが、築20年を超えるような建物では今もセメント瓦が葺かれているのを目にします。

和瓦とは違い塗装が必要ですが、きちんと定期的に塗装していれば見栄えも良く、長持ちします。
塗装が剥がれたままにしておくと、劣化してコケむしたり、破損して雨漏りの原因になったりするので注意しましょう。

塗り替えが不要な屋根材の種類と特徴

 ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板の屋根

最近の屋根材では、頑丈かつ軽量で地震にも強く、デザイン的にもモダンな金属系が人気ナンバー1となっており、その金属系屋根材の代表がガルバリウム鋼板です。

ガルバリウムは鋼板にアルミニウムと亜鉛を主原料としたメッキが施されており、基本的に塗装の必要はありません。

 和瓦(日本瓦)

和瓦の屋根

日本で伝統的に最も親しまれてきたかわらが「和瓦」ですが、この和瓦にも、

  • 釉薬瓦(陶器瓦)
  • いぶし瓦

の2種類が存在します。

釉薬瓦は(陶器瓦)はその名の通り、一般的な陶器のように焼成する際にガラス質の釉薬を用いており、表面の飴細工のような光沢ある透明感が特徴です。
いぶし瓦も主原料は粘土ですが、焼成の際に釉薬を使いません。空気を遮断した独特の焼成方法によって表面に生まれる、深みある銀色がいぶし瓦の特徴です。

どちらの和瓦にも塗装は必要ありませんが、いぶし瓦は経年変化で表面の銀色に色ムラのようなものが生じることがあります。

そのような色ムラを好まない人のためにいぶし瓦用の塗料も存在しますが、この色ムラは劣化ではないため、メンテナンスとして塗装しなければならない、というものではありません。

 お問い合わせ  

外壁塗装計算アプリバナー