2022.04.20

外壁塗装にふさわしい月、ふさわしくない月は?

「外壁塗装を行うのに最適な時期はいつ?」
時おりこんな風に尋ねられますが、一言でお答えするのが難しい質問です。確かに外壁塗装に最も適した時期がはっきりしていればいいのですが、外壁塗装のように屋外で行う工事は時期ごとの天候条件からさまざまな影響を受けるため、基本的には外壁塗装にとってデメリットのない時期というものはありません。

とはいえ、外壁塗装の豊富な経験があればどんな時期にどんなリスクがあるかを十分に把握した上で時期ごとの気候条件に合わせた施工・工程管理を行うことが可能ですので、時期的なリスクに振り回されることはほぼありません。今回は外壁塗装工事には時期ごとにどんなリスクやデメリットがあるかをご紹介します。

外壁塗装でリスクになるのは、「雨季」と「寒さが厳しい季節」

まず塗装工事をする時に大切なポイントは、

  • 塗料を規定通りに希釈する
  • 塗料をきちんと乾燥させる

ことです。

ほとんどの塗料は「気温5℃以下、湿度85%以上」の環境では施工できないことになっています。
これは、塗料が水分で薄まり過ぎたり、乾燥が不十分だったりすると、残念ながら塗料本来の耐久性や品質などを発揮できなくなってしまうからです。

そのため、一般的に5月~6月の梅雨の時期や温度の下がる12月~2月などは外壁塗装工事を行う上でリスクの高い時期ということになります。
また、くりはら塗装がある埼玉県でも、冬場は気温が5℃を超えても雪が残っていたり霜が降りていたりして作業をなかなか開始できないというケースも今までに何度かありました。

もちろん、私たち塗装業者も工事を早く進めたいという思いは施主様も同じなのですが、悪条件下で塗装工事を進めるべきではない理由をもう少し詳しくご説明しましょう。

雨で工程の変更も!梅雨の時期以外にも天気に左右される塗装工事

一年間で雨の降る日は全国平均で120日ほどですが、雨天時に塗装を行うと塗装品質が落ち、施工不良の原因ともなってしまうため、梅雨の時期や台風の時期以外でも雨が降れば塗装はできません。

塗装中、または塗料がしっかり乾燥する前に雨が降ると、

  • 塗料に雨水が混ざると塗りムラの原因になる
  • 乾燥前の塗膜が雨水で薄まり、乾燥後も塗料の耐久力が落ちる

などのデメリットがあるため、塗装工事を中断します。特に梅雨の時期や台風の時期には、雨による中断を見越して余裕のあるスケジュールを立てますが、それ以外の時期にも油断はできません。

結露や霜塗料にも悪影響!寒い時期には気を使う

外部からの余分な水分は塗料にとって品質を損ねる原因になるため、結露や霜が発生する時期も塗装工事には気を使わなければなりません。水蒸気を含んだ空気が冷やされると結露・夜露が発生しますが、結露は冬の寒い時期だけでなく秋から春にかけてよく発生します。

特に屋根は夜露の影響を受けやすく、時期によっては夜露が乾かず午前9〜10時くらいまでは塗装を始められないということもあります。冬の時期には霜が降りて、結露の時と同様に塗装をはじめられないこともありますし、塗料の性質上、気温が5℃未満の場合にも塗装作業を中断しなければならないため、冬は工程管理が特に難しい時期です。

砂の舞う強風は塗料の敵!風の強い時期は高所作業で危険も

風の強い時期や台風の時期も塗装工事の工程管理が難しい時期です。

通常、塗装中に風で細かなゴミや砂ぼこりが舞い上がっても足場に張った養生シートが防いでくれるのですが、強風の場合は足場の倒壊を防ぐため風のあおりを受けやすい養生シートをたたまなければならないため、塗装面がむき出しになってしまいます。そのような状況で砂ぼこりが舞って乾燥していない塗装面に付着してしまうと、最悪の場合塗り直しになってしまいます。

また、強風のために安全に作業ができなくなれば工事を中断することも必要です。

台風の時期や風の強い時期には塗装のタイミングを十分見計らってスケジュールを立てければなりません。

外壁塗装しやすいのは春と秋!

ここまでご紹介してきたように、外壁塗装に向いていない条件として

  • 結露・霜・雪
  • 強風

などがあります。

日本の平均的な気候を考えると、これらのリスクを避けて比較的安心して塗装の工期を計画できるのは、暖かく塗料が乾きやすい春か秋です。
すでにご紹介したように、塗料は「気温5℃以下、湿度85%以上」の環境では施工できないので、気候の良い春や秋は気温・湿度ともにベストなタイミングになります。
さらにこの季節には、外壁塗装のために建物の窓や室外機を養生して部屋を締め切っても、無理なく過ごすことができるのも重要なポイントでしょう。

ただし、塗装しやすい時期は業者も繁忙期に入っているので、人気のある施工業は予約がいっぱいになってしまうかもしれません。
また秋は台風などの影響で塗装工事の工程がずれ込むこともあります。
春や秋に外壁塗装したいという方は、塗装工事の計画や塗装業者選びを早めに行っておくのがオススメです。

どの時期でも対応できるのが塗装のプロ

外壁塗装をどんな時期に施工するにせよ何らかのデメリットやリスクがあります。

しかし、経験豊富なプロの塗装屋は時期ごとの気候の特徴を理解した上で、考えられるリスクやデメリットの影響を最小限に抑える塗装方法や工程管理をおこなっています。

くりはら塗装でも、梅雨の時期・台風の時期・風の強い時期・寒い時期など、塗装工事には不利な要素がある時期には通常よりも少しお時間をいただくことがありますが、十分な塗装品質を保ちつつ塗装工事を効率良く進められるよう適切に対応をいたします。

また、カビや雨漏りが進行しているなど補修工事を急いだほうが良いケースもありますので、屋根・外壁でお困り事があれば時期を問わずいつでも何なりとご相談ください。

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