我孫子市民、取手市民が気軽に使える体育施設の大規模修繕工事
今回の塗装事例は、我孫子市民体育館の外壁塗装です。
我孫子市民体育館は、利根川沿いを走る道路「利根水郷ライン」に面した体育施設です。
体育館はバレーコート3面またはバスケットコート2面、バドミントン8面の広さを持つメインアリーナに、バレーコート1面、バスケットコート1面、バドミントンコート3面の広さ、卓球6台に対応したサブアリーナ、素足利用の衝撃緩和床張りの武道場、初動負荷マシンなどのトレーニング設備のあるトレーニング室を備えた大型の建物です。さらに砂入り人工芝のテニスコート5面(ナイター設備付き)、両翼90m、センター120mの野球場1面(ナイター設備付き)も併設しています。
取手市と公共施設の相互利用協定を結んでおり、我孫子市民と取手市民は比較的安価な料金で施設を利用することができます。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現在は我孫子市民と取手市民以外は利用自粛をお願いしています(野球場は冬季は利用でいないため、3月まで使用できません)。
工事は、外壁塗装にとどまらず、外壁の補修、サッシ周りのシーリング、屋上防水、屋根の吹き替え、床の張替え等の大規模修繕工事となります。
発注元は我孫子市で、元請けは建設会社で、栗原塗装工業は協力会社として外壁塗装を担当しました。
塗装工事の流れ
仮囲い 足場設置 外壁と屋上防水箇所の高圧洗浄(栗原塗装) 屋根の葺き替え 高圧洗浄(軽め) カチオン(セメント補修) 下塗り(栗原塗装) 上塗り(栗原塗装)
塗装面積に比例する作業時間
大型の体育館だけあって、塗装する面積はかなりの広さになります。
工事は夏から始まったのですが、1回目の高圧洗浄は5日間かかりました。2度目の高圧洗浄は、屋根の葺き替え時に外壁に付着した埃などを除去するだけなので1日で完了しました。
外壁はコンクリートRCです。
カチオンをかけた部分はシーラー(透明)を塗って、その上から弾性フィラーを下塗りします。
使用したのは『アンダーフィラー弾性エクセル』(日本ペイント)で、鎖骨ローラーを使って、外壁に凹凸の模様をつけていきます。
塗料の量は普通の家の二十数軒分で、フィラーだけで一斗缶約200本になります。作業時間も3ヵ月を要しました。
上塗りは2回行います。使用した塗料は彗星シリコン塗料で『オーデフレッシュSi100Ⅲ』(日本ペイント) こちらはウールローラーを使用しました。
外壁にはタイル面もあり、そこにはクリア塗料の『タイルセラクリーン』(SK化研)を2度塗りします。タイル目地を保護するために、ウールローラーを使ってしっかり目地まで塗料をしみこませました。
鉄部はさび止め2回、中塗り1回、上塗り1回の作業となります。さび止め『ハイポン20ファイン』、中塗『ファイン中塗DP』(フッ素専用中塗り)、上塗り『ファイン4Fセラミック』(フッ素塗料)
(いずれも日本ペイント)を使用しました。