水害対策に重要な役割を果たすつくし野水門
今回の事例は、我孫子市つくし野のつくし野川上流調整池にある水門の塗装工事です。発注者は我孫子市役所治水課です。
つくし野川は、利根川から柏市布施を通り、我孫子市つくし野へと流れる準用河川(市町村が管理する河川)です。水門は中央学院大学のサッカー場近くにあります。
ちなみに、このサッカー場は遊水地の有効活用として使われているため、人工芝のグラウンドになっています。
我孫子市は利根川と手賀沼に挟まれたすり鉢状の地形になっており、古くから水害が多い街です。特につくし野、並木、久寺家といった地域は、台風や豪雨による浸水被害に何度もあっています。ここ数年は気候変動の影響により、集中豪雨が毎年のようにあり、水害対策により一層注力しなければなりません。
調整池や水門は地域の治水の要として重要な役割を果たしています。
塗装工事の流れ
ケレン 下塗り(さび止め2回) 中塗り 上塗り
二十数年ぶりの塗り替え
水門ゲートとバルブの塗り替えは、平成3年以来の塗り替えです。
二十数年雨ざらしになっていたので、塗膜が浮き、剥がれてしまっている部分も多くみられました。
サンダーやスチールたわしで、しっかりとケレンした後、さび止めを下塗りします。その後、中塗り、上塗りをしていきます。
使用した塗料
今回は弱溶剤形ポリウレタン樹脂塗料のハイポン(日本ペイント)を使いました。
中塗りのハイポン30と上塗りのハイポン50で微妙に色を変えているのは、中塗りと上塗りの区別をつけるためです。