工場は屋根と外壁が一体化した、特長的な形状の建物
栗原塗装工業は、千葉県我孫子市の塗装会社ですが、我孫子市や柏市、流山市、印西市、松戸市などの周辺エリア以外でも、お声をかけていただければどこでも参上いたします。今回は、東京都墨田区にある自動車修理工場の塗装工事の事例を紹介したいと思います。
塗り替えを依頼いただいたのは、墨田区のいわゆる下町にある、車検や修理などを行う自動車の修理工場です。建物の築年数は不明ですが、かなり古い建物で、増築を重ねています。鉄骨、ALC(軽量気泡コンクリート)の建物で、かまぼこ状の屋根と外壁が一体になったドーム型の形状が特徴的です。
お客様 株式会社大勝のホームページ
このかまぼこ型の屋根・外壁が劣化し、雨漏りをしている状態なので、塗装によって雨漏りを防ぎたいというご依頼でした。
隣家との間隔が極端に狭い下町は足場を組むのも大変
自動車工場、屋根・外壁塗装工事の流れ
足場設置 高圧洗浄 シーラー(ローラー) ポリマーセメントモルタルをコテ塗り シーラー(ローラー) 玉吹き(玉出し) 頭抑え(カットローラー) 上塗り(2回)
「下町あるある」というやつなのですが、墨田区や台東区、足立区、荒川区などで、古い建物が多い街区は、建物が土地にギリギリに建てられているために、隣家との隙間がものすごく狭いことがあります。窓を開けたら隣の家の壁といった具合です。今回の自動車工場の場合、正面から向かって右側のエメラルドグリーンの建物との隙間が、人の体ギリギリ入るくらいの隙間しかありませんでした。この狭い隙間部分は、鉄パイプを上手く使い、靴一足分のほどの幅の足場を作りました(企業秘密なので写真はごめんなさい)。
また、屋根の足場もドーム型の形状に合わせて、足場を設置しました。
雨漏り対策として、ひび割れをポリマーセメントモルタルで補強・防水塗材を玉吹き
塗装工事の前に、まず屋根・外壁全体に高圧洗浄を行います。その後、シーラーという下塗り塗料をローラーで塗っていきます。
シーラーは外壁材などの塗装面に最初に塗る下塗り塗料で、上塗り塗料との密着性を高める役割を果たします。シーラーは接着剤的な効果がある塗料です。
続いて、ポリマーセメントモルタル(カチオン系)を全面にコテ塗りしていきます。かまぼこ全体に見られるクラック(ひび割れ)を埋めていくことで、雨漏りを防ぎます。
その上からもう一度シーラーをローラーで塗っていきます。傷んでいる外壁などの塗装面は、塗料をよく吸い込んでしまう性質があります。そうすると、上塗り塗料が外壁面に吸い込まれてしまうので、塗料が定着しません。シーラーを塗ることで、シーラーを吸い込ませ、上塗り塗料の吸い込みを防ぐ役割を果たします。
2回目のシーラーを塗り終わったら、防水型複層塗材の主材吹き付けます。圧縮したエアーで吹き付けるため、外壁面に玉のような凹凸ができることから「玉吹き」と言われています。その後、玉吹きしたした防水型複層塗材の玉をカットローラーで潰す「頭抑え」で塗材を定着させるとともに、凹凸面を少し滑らかにして、外観を整えます。
最後にシリコン塗料を2回上塗りして塗り替え工事は完了です。色は看板の色に合わせてブルーにしました。
今回のように、栗原塗装工業では、我孫子市以外の塗装工事も承りますので、市外で外壁塗装・屋根塗装をお考えの方もお気軽にお問い合わせください。