水を抜かずにプールサイドを塗装
5月中旬から下旬にかけて、我孫子市立並木小学校のプールサイドの塗装工事を行いました。
発注者は我孫子市教育委員会で、工期は2週間。夏に子どもたちがプールを使うための準備です。
今回の塗装工事はプールサイドだけで、水槽部分は行わないため、水は抜きません。
プールに張っている水は去年のもので、プール開き前に水を抜き、掃除して、水を入れ替えます。
なぜ去年の水をそのままにしてあるのかというと、プールの水は防火水槽の役割も担っているため、冬で誰も使わなくても、水が汚れていても抜かないのです(消防団豆知識)。
プールサイド塗装工事の流れ
ラバーシートの除去(サンダーがけ) 高圧洗浄 クラック(ひび割れ)処理 下地処理(コテによる手作業) コテむらのサンダーがけ 下塗り 上塗り(2回) 端部コーキング処理
子どもたちが裸足で歩く場所だから丁寧に
現状のプールサイドですが、ラバーシートがところどころで剥がれており、子どもたちが足をひっかけたりしてケガをする危険性があります。
そこで、まず、プールサイドに貼ってある、劣化したラバーシートをすべて剥がします。
ラバーを剥がすと、むき出しのコンクリートのあちこちがひび割れていることが分かりました。高圧洗浄でコンクリート部分とひび割れの汚れを洗い流し、エポキシパテでひび割れを埋めていきます(クラック処理)。
続いて、セメント系下地調整剤をコンクリートの上に塗っていきます。コテを使った手作業なので、どうしても凹凸ができてしまいます。この凹凸をサンダーがけをして削り、表面を平らにしていきます。
子どもたちが裸足で歩く場所なので、いつもよりも丁寧にサンダーがけをしました。
透明のシーラーで下塗りを行い、遮熱性のあるノンスリップ塗料を上塗りします。
色は水色。定番ですが、プールサイドは涼し気な色が良いですね。
最後に端部をコーキング処理して完了です。
滑りにくく、遮熱性の高い塗料で塗装しましたが、本当ならばクッション性のある、新しいラバーをかけたいところです。今回は市の予算の関係で塗装工事だけとなりました。
滑りにくいとはいえ、転んだら危険ですので、プールサイドは走らないようにしましょう。