新築時からお付き合いいただいているマンションの外壁塗装
今回は我孫子市寿にあるマンションの外壁塗装事例です。
昨年、高架水槽を塗り替えた建物で、マンションは我孫子市役所や我孫子高校からも近く、1階には人気のラーメン屋さんやイタリアンレストランなどがテナントとして入っています。
このマンションの外壁塗装工事は平成11年に栗原塗装工業にて実施しており、塗り替えは今回が2度目となります。
築40年くらいの建物になりますが、新築時の塗装も弊社が担当させていただきました（先代の頃）。
建物は鉄筋コンクリートの4階建てで、1フロアの5所帯で全20所帯の規模になります。
1階部分はすべて店舗用となっています。
塗装工事の流れ
足場設置 高圧洗浄 天井の爆裂補修 竪樋の吊りバンド交換 下塗り 上塗り
2か月にわたる工事のため店舗営業のための工夫も
大規模な外壁塗装工事となったため、工期はおよそ２ヵ月かかりました。
長期間にわたる工事の場合、資材スペースや仮設トイレなどを建物の外に設置するケースも多いのですが、今回は、管理している不動産会社の協力もあり、空き部屋を休憩所兼資材置き場として使わせていただきました。大規模な共同住宅の場合、今回のように空き部屋を使わせていただけるケースもあります。
大きな建物なので、足場設置は外部に依頼しました。また、屋上の鉄骨修繕もあったため、こちらも別会社にお願いしています。
工期が長いと、1階に入っている店舗の営業にも影響が出てしまいます。
そのため、今回は、道路沿いの南面を先に塗装して、南面だけ養生シートを外せるようにしました。
南面の養生シートを外すことで、住民の皆さんはベランダ側から採光できますし、テナントのお店が営業中であることもすぐにわかります。
また、工事期間は遠くからでもわかる「営業中」のシートを掲げました。
塗装工事期間は店舗が営業していることが分かるシートを掲げました
道路に面した南側を先に塗装し、養生シートを外して外から見えるようにしました
天井は爆裂を補修し、竪樋の吊りバンドは全交換
高圧洗浄後は、まず天井の爆裂を補修しました。
補修は浮いているコンクリート部分を削り、マスチックローラーを使ってシーラーで塗装します。
天井部分はリシン吹き付けになっているので、上から吹き付けの模様出しを行い仕上げました。
竪樋の吊りバンドが傷んでいたので、すべて交換しました（100個超）。
樋部分は、さび止めの『イージーワン』で下塗りし、『一液ファインシリコンセラUV』を上塗りします。
また、ベランダにあるアルミ製の物干しフックも電蝕による劣化が進み、見栄えが悪くなっていたため、すべて外して塗装、再取り付けしました。
爆裂した天井（削り取った後）
竪樋の吊りバンドは全交換
ベランダの物干しフック塗り替えて再取り付け
外壁の塗装面積は戸建て住宅の10倍
外壁部分は吹き付けタイルの頭押さえの塗装です。
『パーフェクトフィーラー』で下塗り、上塗りは『一液ファインシリコンセラUV』を2回塗りします。
ウールローラーを使っての作業で、一般家屋のおよそ10件分の面積を塗るため、かなりの量の塗料を使用します。
外廊下やベランダの外の笠木は、前回の塗り替え時はそのままでしたが、今回はコーキング補修し、外壁と同じ塗料を塗りました。
屋上部分はシーラー（シートトップ専用シーラー）で下塗りし、東日本塗料の『シートトップ』で仕上げました。
塗り替え前の外壁
塗り替え後の外壁
塗り替え前の外廊下
塗り替え後の外廊下
塗り替え前の屋上
塗り替え後の屋上
余談ですが、1階のイタリアンレストランのテントの下に燕の巣があり、塗り替え工事開始時にはまだ、雛が巣立っていませんでした。
そのため、燕の巣を壊さないようにしながら塗り替えを行いました。
