給食調理スタッフが使う配膳室の床を塗装
今回の事例は、我孫子中学校の給食配膳室の床塗装です。
発注は我孫子市教育委員会。夏休み期間に作業を実施しました。新型コロナウィルスの影響で、学校の夏休みが短くなっていたので、工期指定の工事です。
自治体によっては市内の給食センターで調理し、各学校に配達する方式もありますが、我孫子市は、各小中学校に栄養士がいて、学校ごとに給食を作る方式を採っています。
床塗装を行ったのは、給食の調理スタッフが使用する配膳室です。基本的に生徒が出入りすることはありません。
防滑塗装が経年劣化で効果がなくなっており、滑りやすくなっていたため、新たに防滑塗装を行いました。
塗装工事の流れ
養生(マスキング) 局所排気装置設置 ケレン(サンダーがけ) 溶剤拭き 床の油を取る 下塗り(プライマー) 中塗り 珪砂吹き付け 上塗り(2回)
給食を扱う部屋なので、衛生管理が重要です。
まず、養生を行い、ケレン用の換気装置として局所排気装置を設置します。この部屋には窓がなく、換気扇だけではケレン時に出る粉塵の排気が不十分と考えられるからです。
次にサンダーで油と古い塗膜を削り、アセトンという溶剤を使って床を拭き、さらに油を取ります。
塗料と塗料の間に珪砂を入れて滑りを防ぐSE防滑工法
油などで滑りやすい床の塗装は、防滑塗装を行います。
今回はSE防滑工法という塗装方法を実施しました。
下塗りとして東日本塗料の『フローンプライマーS』を塗ります。続いて『ソルエポ90』というエポキシ塗膜床用塗料を塗ります。このエポキシ塗膜床用塗料を塗った直後に、珪砂6号をリシンガンで吹き付けます。ポイントは、塗料が乾く前に吹き付けること。珪砂はたっぷり吹き付けることです。
塗料が乾いた後に、上塗りとして『ソルエポ90』を2回塗りします。
床の色は、キャメルイエローからライトベージュに変更し、全体的に明るい感じになりました。